先日、新宿の駅構内でタヌキが出没したとのニュースを見ました。
山のふもとで田畑を荒らす害獣だけではなく
昨今、街中でタヌキやイタチなどの小動物を見かけることも珍しくなくなってきました。
一時期「里と町の境が無くなってきた」との意見がよく聞かれておりましたが
山や里に餌が無いことだけが理由ではなく
街中でも暮らしやすいと動物たちが知ってしまった、と言えるのではないでしょうか?
ゴミ捨て場には餌があり、
建て物の隙間や時には住宅の天井裏など住処にも困りません。
人間が暮らしやすいと感じるなら、それは多くの動物たちにとっても暮らしやすい場所だからです。
そして私は一つ、懸念していることがあります。
現在、高齢化社会が進み、人口の減少もどんどん進んでいく日本。
10年後には3軒に1軒が空家になるとのデータがあります。
この空家。
空家でもきちんと人の手が入り、管理されているのなら問題はないのですが
誰も管理する人がいない場合に
もし小動物たちが住みついたらどうなるでしょうか?
動物たちにとっては居心地のよいアニマルハウスになってしまうのです。
今はまだ空家問題は「倒壊や火災の危険性がある」として取り上げられることが多い訳ですが
私は小動物が住みつくことによって、
私たちの生活において、襲われたり病気の元となりうる危険性を
十分に含んでいる現象だと捉えています。