私たち人間は学習したり、記憶することで様々な複雑な行動ができます。
では昆虫はどうでしょうか?
人間が教えても犬のようにお手は出来ませんし、イルカのようにジャンプをすることはできません。
しかし、光や音や匂いなどを感じる知覚があり
どのように行動するのか?を決める脳を持っています。
昆虫の脳は人間の脳と比べて大変小さなものですが
「キノコ体」という学習・記憶を司どる大事な器官があります。
ここで匂いを嗅ぎ、音を感じたりすることで、
次に何が起こるかを学習し、記憶していくのです。
しかしながら、どの昆虫も同じように学習・記憶できるのか?というと
そうではなく、やはり昆虫によって程度の差があるのです。
高い能力を持つのはミツバチをはじめ、スズメバチ、アシナガバチです。
餌である蜜の場所を記憶し、仲間に伝えます。
また羽音で危険を察知、伝えることもできます。
コミュニケーションの高さにも影響するのですよね。
そして働きバチは生まれてからの持ち場を少しずつ変えていきますが
まず教わり、その後教える立場になり、そして持ち場が変わっていきます。
このように社会性が高い昆虫はキノコ体も進化しているということなのです。