久しぶりにシロアリのお話です。
お取引先のイベントではできる限り「生きたシロアリ」を容器に入れて展示します。
シロアリを知っていただきたいからではありますが、小さいお子さんには大人気です。
大きさは黒アリとほぼ同じで、色が白色というよりクリーム色をしています。
しかし、この身体の色が理由で「まだ幼虫でしょ?」と尋ねられることが多いのです。
例えば蝶々。
卵から孵化し、幼虫から蛹になり、成虫となりますよね。
これは完全変態の昆虫だからです。
一方、シロアリは不完全変態の虫です。
不完全変態とは明確な蛹の時代がなく、幼虫から直接成虫となる一形式を言います。
孵化したのちは脱皮することによって大きくなり成虫となります。
つまり幼虫と成虫の違いは「大きさ」だけで、成虫を幼虫と勘違いしやすいと言えます。
また正確に言えば、この不完全変態の孵化後は「幼虫」とは呼ばず
「若虫(ニンフ」と呼ばれ、完全変態の幼虫とは区別されています。
この不完全変態の虫の仲間にはトンボやバッタ、ゴキブリがいます。
※写真はウィキペディアから頂きました(イエシロアリ)