しろありのお話し⑤

久しぶりにシロアリのお話です。

 

お取引先のイベントではできる限り「生きたシロアリ」を容器に入れて展示します。

シロアリを知っていただきたいからではありますが、小さいお子さんには大人気です。

 

大きさは黒アリとほぼ同じで、色が白色というよりクリーム色をしています。

しかし、この身体の色が理由で「まだ幼虫でしょ?」と尋ねられることが多いのです。

 

例えば蝶々。

卵から孵化し、幼虫から蛹になり、成虫となりますよね。

これは完全変態の昆虫だからです。

 

一方、シロアリは不完全変態の虫です。

不完全変態とは明確な蛹の時代がなく、幼虫から直接成虫となる一形式を言います。

 

孵化したのちは脱皮することによって大きくなり成虫となります。

つまり幼虫と成虫の違いは「大きさ」だけで、成虫を幼虫と勘違いしやすいと言えます。

また正確に言えば、この不完全変態の孵化後は「幼虫」とは呼ばず

「若虫(ニンフ」と呼ばれ、完全変態の幼虫とは区別されています。

 

この不完全変態の虫の仲間にはトンボやバッタ、ゴキブリがいます。

※写真はウィキペディアから頂きました(イエシロアリ)

 

 

 

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