前回はシロアリの羽アリのお話しでしたが、今回も続けて羽アリのお話しです。
今年(2018年)も4月の半ばから「羽アリが飛んだ」とお電話を頂いております。
ご存知のように羽アリは王蟻と女王蟻であり、新しく巣立って繁殖活動を行う為に飛んでいきます。
そして「羽アリが飛んで行ったから我が家にはシロアリは居なくなった」と思われている方がいらっしゃいます。
結論からお話しすると、飛んで行った羽アリが10%として、残りの90%のシロアリはそのまま生息しています!
羽アリとなって飛んでいくのはほんの僅か、一握りのシロアリだけが羽アリとなれるのです。
ですから「羽アリが飛んで行った」からと言って安心してはいけません。
まず羽アリが飛んで行ったということは、何年も前からその場所にはシロアリが生息しており、住処がいっぱいになったので新天地を求めていったのです。
残りのシロアリはそのまま生息し続け、個体数を増やしています。
「羽アリが毎年出る」のはそのためで、羽アリを見かけたら「我が家にはシロアリがいる」と考えて頂き、まずは対策を打って頂きたいと思います。