蚊の話し④

まだ本格的に春を感じることはできませんが・・・

先日、殺虫剤の効かない「スーパー耐性蚊」のネッタイシマカが

東南アジアで発見されたとのニュースがありました。

この「蚊」は野生の蚊の1000倍、殺虫剤に対して耐性があるのだとか。

 

現在、ネッタイシマカは日本では生息していないけれども

船や飛行機の貨物に「蚊」が紛れ込み、日本で繁殖する可能性も高く

もし、日本で生息するようになれば

デング熱などの危険性がグッと高まるので怖いですよね。

 

 

自然界にはもともと殺虫剤に対する抵抗性を持つ虫がわずかながらに存在します。

しかし、同じ系統の殺虫剤を継続して使用すると

虫の世代交代のたびに抵抗性を持つ虫が増えていくのです。

そして、やがてその殺虫剤は効かなくなります。

 

抵抗性を持つ虫を増やさないためには同じ系統の殺虫剤の使用は控え

異なる系統のものと交互に使用する必要があります。

 

とは、言うものの・・・

私たちが普段の生活で使用する殺虫剤は匂いの好みや使用感などを考えれば

いくつも選択肢がある訳ではありません。

 

解決策としては、抵抗性を持つ虫が増える前に

薬剤メーカーが新しい薬剤を開発しなくてはならず

いたちごっこの様相です。

 

また開発される薬剤すべてが、人間にとって良いモノか?地球の環境を汚染しないか?

さまざまな問題も提起されます。

私たち人類が地球上で虫たちと共存していくための大きな課題でもありますね。

 

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