先日、パラパラとビジネス雑誌を読んでいましたら
「カイチュウ博士」こと、藤田紘一郎さんが亡くなられたことを知りました。
藤田さんは微生物との共生を訴えてこられた方で
自身の腸内でサナダムシを飼育されていたことでも有名です。
研究は、微生物の一つでもある寄生虫。
「寄生虫が人の免疫力を高めてアレルギー反応を抑える」として
花粉症の原因として寄生虫を撲滅し過ぎた為と論じています。
確かに、昔は今ほど「キレイ好き」で除菌除菌と騒ぎ立てることがありませんでした。
子どもは風邪をひいても青っ洟(青っぱな)は袖で拭くものだから袖がテカテカ・・・
そんなことは日常茶飯事でした。
しかし、何でもキレイにすることでアレルギー症状を訴える人が増えてきたことは事実でしょう。
例えば、赤ちゃんは多くの人に触られると丈夫な身体になると言われます。
親や兄弟など限られた人が抱っこしたり世話をすることは
赤ちゃんが外部の菌と触れないので一見すると安心のように思います。
しかし、身体の成長と共に外の世界に出ないといけない時に「無菌」であることは危険なのです。
赤ちゃんのときに外部の人間や犬や猫などのペットなどなどに触れることによって
免疫力が高まり病気に強くなるからです。
(もちろん、病気を持ったペットに触れることは避けるべきですが)
今、世の中はコロナ禍で更に「無菌状態」の環境を良しとしているようにも思えます。
この「無菌状態」がアレルギー症状を悪化させる要因となりませんように願うばかりです。