久しぶりにシロアリの事を書こうかと思います。
ほぼすべての昆虫は卵で生まれて孵化して幼虫になります。
幼虫の時は成長と脱皮を繰りかえし、身体を大きくしていきます。
その後、完全変態の蝶やハチ、セミなどは蛹になり、成虫となります。
トンボやバッタは不完全変態であり、蛹の段階がなく卵から幼虫、成虫となります。
不完全変態の昆虫は幼虫の外見はほぼ同じです。
では、シロアリは?と言いますと・・・不完全変態の虫です。
卵から幼虫、成虫へとなるのですが、不完全変態であるからこそ、曖昧な部分もあり、
将来羽アリになる可能性のある幼虫はニンフと呼び、若いころは職蟻として働きます。
他は幼虫から兵蟻、職蟻(働きアリ)になります。
何故、幼虫から様々な成虫へ分かれるのか?
ハチのようにローヤルゼリーだけを食べた幼虫だけが女王バチになれるように食べ物が違うのか?
シロアリの場合は・・・
遺伝子で既に女王アリになれるかどうか?が決まっています。
つまり女王アリになるために生まれてくるのです。
しかし、女王アリは卵を産むために生まれてくる訳で
女王アリになれば1日500個以上の卵を一生産み続けるそうです。
そして女王としての役目を終えると幼虫に食べられ一生を終えるのです。
名前だけを見れば女王アリはシロアリのトップに君臨する生き物かも知れませんが
職蟻や兵蟻と同じく、役目を果たすべく生まれてくることには変わりないのです。